山梨県指定文化財
銘文によると放光寺の開基にあたる安田遠江守義定が建久2年(1191)に当初奉納し、その後建治元年(1275)、建武3年(1336)、貞治5年(1366)に改鋳された。貞治5年改鋳時の大工は道金で、大和村木賊の栖雲寺梵鐘とおなじ大工銘である。また惟肖記によれば武田信玄の時代には武田氏が甲府つつじが崎の館の陣鐘として用いたが、天正10年(1582)武田氏滅亡にともない当寺に帰されたと伝えている。総高105センチ、口径56センチ。