この会の発足は昭和57年4月13日に甲府善光寺において発足して、今年で17年になります。
この会の発願は、昭和55年テレビ山梨テレビ開局10周年記念の事業として「甲斐百八霊場」を選定し、その案内書が発刊されました。特に当時の風間久四郎社長が「この変革の時代、そのふるさとの古寺を訪ねて、この地に生きる誇りを改めて心の内にかみしめてみることは、今こそ、意義あることではないでしょうか」と言われ、その言葉が機縁となり、山梨の自然と最も調和した甲州の古寺名刹を巡礼することによって心のよりどころの一助となればと願い、信仰への旅がはじまりました。巡礼の先覚者「巡礼の会」の平幡良雄先生のご教導のもとに発願され、清雲栄玄、故山口皓享、磯村安秀師らのご協力により今日に至りました。現在、山口義雄、清雲俊雄師が先達となって毎月実施しております。会員は三百余名で、毎月一回行われますが、「甲斐百八霊場」を14回に分けて、一回に六~八ヵ寺巡拝するようにしています。その他に甲斐三十三観音を続けてお参りするのが恒例です。
今日まで17年間に甲斐百八霊場を十回、甲州三十三観音を九回巡拝しました。また年に二回県外の霊場を巡礼しています。これまでに秩父三十四観音、坂東三十三観音、西国三十三観音四国八十八ヶ所、最上三十三観音、小豆島八十八ヵ所霊場、津軽三十三観音、篠栗八十八ヵ所霊場、知多四国八十八ヵ所霊場、佐渡八十八ヵ所霊場、国東半島三十三観音、若狭三十三観音などを巡拝し、今年は出雲三十三ヵ所を参拝しました。この会の会員は宗派を越えてどなたでも入会することができます。お互いが精進を重ね、「同行二人」の境地に向って修行を続けていきたいと願っています。